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　乳がんで闘病していたフリーアナウンサー、小林麻央（こばやし・まお、本名・堀越麻央＝ほりこし・まお）さん（３４）が２２日夜に死去したことを受け、夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵さん（３９）は２３日午後、公演中の東京都内の劇場で記者会見を開いた。真っ赤に目を充血させた海老蔵さんは、一言一言を絞り出すように「息を引き取る瞬間、愛してると、その一言を言って……。そのまま昨夜、旅立ちました」と麻央さんとの最期の別れを説明。「私をどこまでも愛してくれた人。できればずっと一緒に生きていてほしかった。私が役者として成長する姿を見守ってほしかった」と妻への思いを語った。

　麻央さんは３１歳だった２０１４年２月、海老蔵さんと受けた人間ドックで乳がんが疑われ、同年１０月の再検査で乳がんと判明した。１５年１１月には長男・堀越勸玄（かんげん）さんが東京・歌舞伎座で初お目見えをしたが、その際には夫婦で話し合い、麻央さんは「覚悟の上で」準備を手伝ったという。

　１６年６月、海老蔵さんが、麻央さんの乳がん発病を公表。麻央さんは同９月から自身のブログで闘病生活をつづっていた。麻央さんのブログは多くの人の共感を呼び、読者は約２５８万人に上る。

　１男１女の母。長姉はフリーアナウンサーの小林麻耶さん。

https://mainichi.jp/articles/20170623/k00/00e/040/264000c